取材の合間には、廊下で元気にストレッチ。彼女の周囲には笑いが絶えない [撮影/写真部・東川哲也、ヘアメイク/HAYATO TAKEDA (PUENTE Inc.)、スタイリスト/NARUMI OKAMURA、衣装協力/TENDER PERSON、H>FRACTAL(R)、DUALISM、IF8]
取材の合間には、廊下で元気にストレッチ。彼女の周囲には笑いが絶えない [撮影/写真部・東川哲也、ヘアメイク/HAYATO TAKEDA (PUENTE Inc.)、スタイリスト/NARUMI OKAMURA、衣装協力/TENDER PERSON、H>FRACTAL(R)、DUALISM、IF8]
クリスタル・ケイ [撮影/写真部・東川哲也、ヘアメイク/HAYATO TAKEDA (PUENTE Inc.)、スタイリスト/NARUMI OKAMURA、衣装協力/TENDER PERSON、H>FRACTAL(R)、DUALISM、IF8]
クリスタル・ケイ [撮影/写真部・東川哲也、ヘアメイク/HAYATO TAKEDA (PUENTE Inc.)、スタイリスト/NARUMI OKAMURA、衣装協力/TENDER PERSON、H>FRACTAL(R)、DUALISM、IF8]

 クリスタル・ケイさんのキャリア初となるカバーアルバム「I SING」に収録されているのは、平成初期から令和までのJ‐POPの大ヒット曲。日本育ちの「アメリカ人」が込めた思いとは?

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>>【前編/クリスタル・ケイ“人間としての壁”に悩んだ過去も 救われた友人の一言】より続く

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 19年の冬から準備を始めたキャリア初のカバーアルバム「I SING」が、足掛け3年の準備期間を経て、ようやく21日に発売される。桑田佳祐からスピッツ、Official髭男dismなど、平成初期から令和にかけてのさまざまなヒット曲が、それぞれ違うプロデューサーによってリアレンジされ、アルバムとしては、カバーではなくまるで「クリスタル・ケイ」オリジナルのような、独自のフレーバーに仕上がっている。

「私の“クリカフェ”っていうアコースティックライブでは、毎回カバーコーナーがあるんですが、その反響が、いつもめっちゃよくて(笑)。せっかく、カバーアルバムを出すからには、できるだけ大勢の人に届けたいなって思って、SNSで聴きたい曲を募集したら、すごい数が集まって」

 そこから100曲に絞り、さらに半分ぐらいまで絞り込んだところで、「歌ってみないと、合う、合わないはわからないよね」ということで、スタジオに入って歌ってみることにした。

「曲を選んでいく作業も楽しかったです。一曲ずつ違うプロデューサーさんと打ち合わせして、サウンドも決めていった。ジャンルも年代もバラバラですが、“J‐POP”であることだけは共通しています。アメリカ人の私が、洋楽を歌ったら当たり前になってしまってつまらない。J‐POPを全力でリスペクトしながら歌うことがおもしろいし、だからこそオリジナリティーが出るのかなと。歌詞がちゃんとリスナーの耳にクリアに届くように、あとは世界観とメロディーを大切にしながら歌いました」

 何度となく、「自分のフレーバーが出せるように」と繰り返した。

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