僕らが小学生のころ、まだお茶は買って飲むものじゃなかった。だけど、ある時、ウーロン茶を買って飲むのが当たり前になった。水だってそうだ。中学の授業で、地理の先生が「日本はまだ水を買って飲まないでしょ?海外では買って飲む国が多いんだよ」と言われた時に、驚いた記憶がある。
だけど今は、お茶も水も買って飲む。もしかしたらお茶割は家で簡単に作れるからと、そんなに商品が出ていないのかもしれない。コーヒーのペットボトルが出る前みたいに「そんなに市場広くないよ」とか思われてるのかもしれない。
だけど、僕は思う。お酒のお茶割市場はめちゃくちゃ大きいと思う。ウーロンハイ・緑茶ハイ・抹茶ハイ、ジャスミンハイ。「なんで今まで、これなかったの?」に入れる気がする。
まだ隙間がある市場。お茶ハイ市場を一気に広げる商品の登場を期待する。
一番搾りのKIRINさん、どうですか??
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。