料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「もち麦入り春の畑のサラダ」。
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大麦の一種「もち麦」をご存じですか? 食物繊維が豊富で腸内環境を整えるスーパーフードとして注目の食材なんです。お米に混ぜてご飯で食べたり、使いみちはいろいろですが、春野菜を使ったヘルシーサラダもおすすめです。
もち麦のゆで方にはコツがあります。まずはお鍋にたっぷりのお湯を沸かしてもち麦を入れ、時々かき混ぜながら弱火でゆでてください。15分以上経って、麦がふっくらと膨らみ、柔らかくなったらゆであがりのサイン。ぬめりがあるので、ざるにあげたら流水で洗ってから水気を切ってくださいね。
芽キャベツやスナップエンドウは塩ゆでにし、水菜と一緒に器に盛り付け、ゆでたもち麦をパラパラと散らします。梅干しを加えたドレッシングをかけて、さっぱりとした風味をお楽しみください。
今回は春の畑をイメージしてグリーンに統一しましたが、冷蔵庫にある野菜にもち麦を加えるだけで、ぷちぷちとした食感が楽しくなります。野菜をモリモリ食べたくなりますよ。
(構成/沖村かなみ)
■もち麦入り春の畑のサラダ
【材料】材料(2人分) もち麦50g、水菜1束、芽キャベツ5個、スナップエンドウ10個、梅干し1個、調味料(酢大さじ2、練りからし大さじ1/2、オリーブ油50ml、黒胡椒少々)
【作り方】(1)もち麦は沸騰した湯に入れ、弱火で15~20分ゆでる。ざるにあげ、水で洗ってぬめりを取る。(2)芽キャベツは付け根に十字の切り込みを入れる。塩ひとつまみを入れた熱湯で2~3分ゆで、冷水にとり、4等分に切る。スナップエンドウも同じようにゆで、斜め切りにする。水菜はざく切りにする。(3)梅干しはみじん切りにし、調味料と混ぜ合わせてドレッシングを作る。(4)器に野菜を盛り付け、もち麦を散らし、ドレッシングをかける。
【ワンポイントアドバイス】芽キャベツの根元に十字に切り込みを入れておくと芯に火が通りやすい。もち麦はたっぷりの湯でふっくらと膨らむまで15~20分程度ゆでる。
※週刊朝日 2021年4月30日号