すでに検察審査会で「起訴相当」の議決が出ている菅原氏。同じ結論が2度、出ると「強制起訴」となる。

「東京地検特捜部は強制起訴という格好悪いことは避けたいでしょう。いま、捜査を本格化させているのは自分たちで起訴するためではないか」(前出の郷原弁護士)

 公職選挙法違反で有罪になると、公民権停止となる可能性が大きく、菅原氏は辞職を余儀なくされる。4月25日の3つの国政選挙での苦戦、緊急事態宣言の再発出、危ぶまれる東京五輪開催と苦境が続く菅政権。

「菅原さんは議員辞職したほうがいい」(自民党幹部)

 菅政権がいよいよ正念場を迎えている。(今西憲之)

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら