【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
今年は開幕して間もなく、新型コロナウイルス感染が判明して戦線離脱。4月23日に復帰すると、28日のヤクルト戦(神宮)で今季初アーチを放つなど、打率も上昇した。しかし、中日2連戦は精彩を欠いた。30日の同戦は2併殺を含む4打数無安打に終わり、今月1日の2戦目も2打数2三振。4回から若林晃弘に代わってベンチに下げられた。
巨人ファンからはSNS、ネット上で丸に辛辣なコメントが多い。「ヤクルト戦では打っていたけど、昨日といい今日といい、相手投手のレベルが違う。丸はいい投手には本当にもろい。簡単に三振。丸が三振多いのは今に始まったわけじゃないけど。もっと松原(聖弥)を使ってほしい」、「やっと動きましたね。丸はしばらくスタメン落ちで、代打でしかもチャンスの場面ではなくチャンスメークの役割として起用する方がベターだと思います。とにかく酷い結果ばかりであり他の選手ならとっくに2軍に落とされていると思います」
常勝を義務付けられ、注目度が高い巨人はニュースの扱いが大きくなる。主軸の丸が打てなければ批判の声が噴出するのはやむを得ないかもしれないが、他球団の選手からは「同情の声」が少なくない。同じセリーグで在京球団のある選手はこう話す。
「巨人ファンは厳しすぎますよ。そもそも打てなかったのは中日2連戦だけでしょ?その前は固め打ちして調子を上げていたんだから。しかもコロナの影響で体が万全でない中、結果を残しているんだから凄いこと。若手を使った方がいいと言うけど、シーズンをトータルで考えたら丸は使わなければいけない選手。衰えを指摘する人もいるけど、戦っている僕らからすれば全く感じない。いくら状態が悪くても丸がスタメンにいない方がこちらは助かりますよ。勝負所を熟知しているし怖い選手です」
19、20年とリーグ連覇を飾った巨人の中で丸の加入は非常に大きい。広島でリーグ3連覇に輝き、18年オフに低迷していた巨人にFA移籍。昨季はチーム唯一の全120試合出場で打率.284、27本塁打、77打点とコロナ禍でコンディション作りが難しい中、きっちり結果を残した。10月30日のヤクルト戦(東京ドーム)でリーグ優勝を決めた際は、原辰徳監督が「実は丸は骨折していたんですね。完全に治りきっていない。しかし私に対してはまったく大丈夫だと。現実はかなりつらかったと思いますね」と記者会見で驚きの事実を明かした。心身ともに屈強だからこそ成し得た「1人リーグ5連覇」だった。