“天職”は意外とすぐ近くにあるもの( jessie / PIXTA)
“天職”は意外とすぐ近くにあるもの( jessie / PIXTA)
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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている

 天職だと思えない仕事をやっている人は7割――。ある調査では結果がそんな結果がでているという。「面倒くさい」「もういいや」……やる気を下げるマインドは誰の心の中にも存在している。やる気が大きく下がったとき、どうやったら再び情熱を取り戻すことができるのだろうか? 西野一輝著『モチベーション下げマンとの戦い方』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・再構成して紹介する。

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 知人で雑誌の編集をしているRさんは、残業も多くて、取材先で叱られたり、苦労したりすることもたくさんあるといいます。ストレス発散に飲みに行くことも多いようで、話を聞いていると大変そうです。

 自分であればモチベーションが下がるに違いないと思える仕事ぶりなのですが、明るく「仕事は楽しい」と話してくれます。もちろん、モチベーションの下がることがゼロではないと思いますが、下がってもすぐに上げられる要因があるように見受けられます。

 なぜでしょうか?

 それは、天職だと思える好きな仕事だからです。

 ちなみに天職と感じる仕事とは、時間を忘れてのめり込むことができ、見返りを求めずやりたいと感じることができる仕事といわれています。

 ただし、天職と感じる仕事に就けている人は、現実ではそう多くはいません。ある転職サイトの調査によると、「いまの仕事=天職だと思っていますか?」との問いに「はい」と答えた人は約3割にすぎませんでした。7割の人は天職と思えない仕事に就いていることになります。

 たとえば、人見知りで話嫌いなので営業職よりも事務職の方が向いている気がするといった人や、方向音痴なので運送業に向いていない気がするのにドライバーをやっている人など、天職でないと感じながら仕事をしているのです。考えてみれば、天職と感じる仕事に就けることなんて、ごくまれなことなのかもしれません。

 では「天職といえる仕事に就けていない」という人は、どうしたらいいのでしょうか?

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