丸山茂樹氏は、ゴルフ界の後輩たちに期待を寄せる。
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国内男子ツアーの「ジャパン・プレーヤーズ選手権byサトウ食品」(5月6~9日、栃木・西那須野CC)は、東北福祉大出身の片岡尚之(23)がプロ4戦目で初優勝を飾りました!
実は、僕はこの試合の最終日、ゴルフをしていてテレビ観戦できなかったんです。一緒に回ってたゴルフ関係の人が「ウチのおいっ子が頑張ってるんです」って言うから名前を聞いたら、「片岡です」って。
「前の試合も頑張ってましたよねえ」なんて言いながらラウンドしてたら、優勝ですよ。ハハハハ。こんなこともあるんですね。ビックリしちゃいました。彼はジュニアの戦歴もすごいから、来るべくして初優勝まで来た感じでしょうね。今後はしっかりと注目させてもらいます!
トップ10に入った12人のうち11人が20代と、若手が持てる力を出した試合でしたね。一方で48歳の宮本勝昌が優勝争いを繰り広げ、1打差の2位に入りました。「トシとってんのが活躍できるようじゃダメだ」なんて言われるかもしれないですけど、トメちゃんは現役を長くやりたいという目標を持って本当に精進してやってるんで、素晴らしいと思うんですよ。体も強いし。ゴルフ界の後輩がああやって踏ん張ってくれてることがうれしいです。
この試合は特別なものでした。去年、コロナ禍で試合中止が相次ぎ、危機感を募らせた男子選手たちのアイデアで、初めて選手会主催で開催されました。今年2月に特別協賛を予定していた企業さんが撤退したんですけど、「サトウの切り餅」でみなさんご存じのサトウ食品さんが特別協賛に入ってくださって危機を打破できました。サトウさんには本当に感謝したいと思います。見どころのある試合になってよかったですよ。
さてアメリカのPGAツアーでは、飛ばし屋のブライソン・デシャンボー(27)がやっちゃいましたね。
「ウェルズ・ファーゴ選手権」(5月6~9日、ノースカロライナ州シャーロットのクウェイルホロー・クラブ)の2日目、通算3オーバーでホールアウトした彼は、この時点で90位。予選落ちに違いないと思い込んで、自宅のあるテキサス州ダラスまでプライベートジェットで3時間かけて帰っちゃった。