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安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて“真実”のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「いじめ」。今ではトレードマークともいえるクロちゃんの「高い声」だが、思春期にはからかわれることも多かったという。しかし、クロちゃん本人は、まったく気にしなかったそうだ。どんな状況でも、クロちゃんがポジティブにいることができた理由とは?
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今回のテーマは「いじめ」。
なかなか難しいテーマだよね。
もちろん、いじめるのは良くないことだけど、いじめられるほうにも原因があったりするから難しい。でも、だからといって、いじめていいかといえば違うし、まして暴力なんかは絶対ダメ。今は特に、SNSなどを使って陰湿なものも増えているから、やっかいなケースも多いだろうね。
他人から見れば、ボク自身も、「いじめ」と思われるような行為をされたことがないわけじゃない。
今でもそうだけど、ボクは子どもの頃から、「声」がすごく高かった。
そのせいで、周囲から変な目で見られることも多かったんだよね。
小学生の時は、声変わりしてない子もいるから、そこまで目立ってはいなかったけど、中学校に入ると、徐々にからかってくる人が増えてきたような気がする。
わざと高い声を出して話しかけてきたりとか、近くでクスクス笑っていたりとか、「もういいって。地声で喋ってよ。無理しているんでしょ?」とか言われたりね。
そんなことは頻繁にあった。
急に友達から家に電話がかかってきて、「知り合いに代わるから」ってまったく知らない人に電話を代わられて、「なんだお前」と笑われたこともある。きっと、面白い声のヤツがいるから聞いてみてよ的なことだったんだろうね。
こんな風に、声をからかわれることは、中学校の時ほど多くないけど、高校、短大までも続いた。
この体験を友達に話すと、「いじめ」のようなニュアンスで捉えられることはよくある。
ただ、ボクの場合、これを「いじめ」と思ったことは一度もない。