例えば、身長が低いことでいじめられていたとしても、身長が低いからこそできるファッションがあったり、身長が低いからこそできる職業だってある。

 もちろん、人によって、さまざまなケースがあるから、一概には言えないけど、ずっとネガティブな考えにとらわれ続けるのだけはやめてほしい。

 ずっと、ネガティブなままでいると、そこからなかなか戻ってこられなくなるからね。

 当時のボクは、何を言われても、自分を肯定し続けた。

 ボクの場合は、結果的にそれが良い方向につながった。

 誰にでも合う方法じゃないかもしれないけど、自分だけは、自分の味方でいてあげてほしい。

 もし、自分を肯定する力が、今はなかなか持てないなら、一度、環境をリセットしてあげることも大事。

 例えば、自分ひとりで悩んでいても、良い方向に進むことってわりと少ないから、親や友達に相談することを頑張ってみてもいい。

 人に相談することが難しいなら、学校なんか行かなくていい。それで周りから「あいつ逃げたな」って思われたって全然いい。

 現実は漫画みたいに、いきなり強くなれたりはしない。

 だから、無理して勝とうとしないで、あえて「負ける」ことを選んでもいい。

「反抗すると、これ、めんどくさくなるな」って思ったら、ボクは本気で謝って、しっかり改心したようにみせて、その場を乗り切っていたしね。

 実際は、「なに言ってんだこの人」ってくらいに思っていたし(笑)。

 それでいいんだよ。

 この先、人生は長いんだから、自分を守るためだったら、「負けたフリ」たくさん使っちゃおう。

 ネガティブなままでいて、自分を否定し続けることだけは避けようね。

 自分を肯定し続けていれば、いつかきっと、状況は変わっていくはずだしん。

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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