※写真はイメージ(gettyimages)
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 初主演映画「胸が鳴るのは君のせい」では、「僕の逆」というクールなイケメン男子を演じた浮所飛貴。いま、演技の楽しさに夢中だという。AERA 2021年6月7日号に掲載された記事で、演技とアイドルとしての仕事、それぞれにかける思いを聞いた。

【写真】「ジャニーズで学んだことを生かす」と語った先輩は?

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——累計発行部数250万部を突破した人気少女漫画を原作に、誰もが共感してしまう初々しい恋のきらめきを描く映画「胸が鳴るのは君のせい」。人気ジャニーズJr.として注目を集める浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)が、このさわやか青春ラブストーリーに主演する。

浮所飛貴(以下、浮所):もともと演技に興味がありました。何人か「美 少年」のメンバーが先に演技のお仕事をさせていただいて、ちょっと焦っていた去年の夏、グループでドラマに挑戦させていただく機会があって。そこで演技の楽しさに目覚めて、もっと追求したいと思っていたときにこのお話をいただいたので、めちゃくちゃうれしかったです。原作や台本を読むと、僕自身が本当にキュンキュンして(笑)。同じように自分がキュンキュンさせられるのかという思いはあったんですが、不安よりはワクワクの方が強かったですね。

 嵐の松本潤くんやKing&Princeの平野紫耀くんなど、いろんな方から「おめでとう」という連絡をいただきました。先輩方に相談をしようと思えばできる環境はあったんです。でも、今回はあえてそれはしませんでした。聞いてしまうとアドバイスに引っ張られすぎちゃいそうで。なんとか自分のオリジナルで挑戦したかったんです。

■自分じゃない人生歩く

——演じる有馬隼人はクールで飄々としていて、何を考えているか分からない男子でありつつ、ふとした瞬間に無邪気な笑顔や優しさを見せる「ザ・イケメン」(浮所)。ヒロインのつかさ(白石聖)に一途に思いを寄せられる役どころだ。

浮所:有馬くんは僕から見てもかっこよくて、学校にいたら絶対モテるだろうなぁと思いました。僕の逆パターンですね。僕は明るいというか、まったくクールな部分がないので(笑)。役作りとしては、まず台本と、特に原作を読み込んで、有馬くんのことを隅々まで知ったうえで「有馬くんならどうするか」をイメージして演じました。でも、声のトーン一つとっても、クールさと明るさ、優しさのバランスが本当に難しくて。シーンごとに監督とそのバランスを調整しながら進めていく形になりました。僕と同世代でも、共演者のみなさんはプロの俳優さんばかり。本読みの時点ですでにキャラそのもの、みたいな方も多くて「すごい!」と圧倒されましたし、同時に「負けてられない、もっと成長したい!」と思いました。常に刺激を受ける毎日でした。

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