7月13日(現地時間:以下同)にデンバーのクアーズ・フィールドで行われるオールスターゲームのファン投票が6月3日から始まった。現在行われているファン投票は1次投票と呼ばれ、24日まで行われる。その後は、各ポジションの中から上位3人(外野手は9人)が2次投票、いわゆる先発メンバー投票に進むことができ、最終結果は7月1日に発表される。
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今年のオールスターゲームでの注目選手といえば、エンゼルスの大谷翔平(26)は間違いなくトップに名前が挙がるだろう。現在、大谷はオールスターゲームのア・リーグ部門で候補リストに入っており、さらに投票開始日にオールスターゲームの公式ツイッターが公開した紹介動画のトップにも登場している。大谷がファンによる投票でオールスターに選ばれれば、イチロー、松井秀喜、福留孝介に続いて日本人では4人目となる。
しかし、これまで大谷がメジャーのオールスターゲームに選出されたことは一度もない。大谷は、メジャー1年目からオールスター候補に選ばれ1次投票を突破するも、その後の投票で敗れている。人気面は高いが、実力面では他の候補者に及ばないことが不選出の理由とされている。そして、強力なライバルがいる状況はもちろん今も続いている。
例えば、大谷と同じア・リーグDH部門の候補者、レッドソックスのJD・マルティネスは、ここまで12本塁打、39打点だが、打率は.329と大谷の打率を大きく上回っている。また、過去には2年連続で打率3割、40本塁打、100打点も残し、DH部門の最有力候補とも言われており、大谷の選出を阻む可能性は十分にある。また、同部門ではマルティネス以外の候補者としても、ヤンキースのジャンカルロ・スタントン、ホワイトソックスのヤーミン・メルセデス、ツインズのネルソン・クルーズ、タイガースのミゲル・カブレラなど、メジャーリーグファンならその名を知らない者はいないほど豪華な面々が名を連ねている。大谷はこの強力なライバルの中から勝ち残る必要がある。
それでも、現地メディアは依然大谷の初選出を期待する。大手メディア『CBSスポーツ』も、オールスターメンバー予想する記事を掲載し、DH(指名打者)部門では大谷の選出を予想。『MLB.com』も同様、予想メンバーの中に大谷の名前を挙げて、初選出を期待する声が例年以上に大きくなっている。エンゼルスの地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者も「決して驚く話ではない」と、大谷の選出はさも当然のように話す。