また、米国市民の間ではワクチンの接種がまだ行き届いていない日本での五輪開催に不安な声が多いという。
「米国と比べて日本はワクチン接種のペースが遅れたので、『選手やスタッフを日本に渡航させて大丈夫なのか』と不安に感じる人たちが少なくありません。米国ではコロナ感染が急増した時期があったので、異国の地にいった選手たちが変異株に感染するのではないかと敏感になっています。日本人が思っている以上に海外の人達はコロナ感染に対して敏感です」
東京五輪開催まで1カ月半を切ったが、コロナ感染のリスクを考慮し、出場辞退の意向を表明する国が今後も出てくる可能性がある。
SNS、ネット上では、「こんなんでオリンピックやる意味あるの?たとえ金取ったとしても、それが本当の実力で取ったのか解らないし、未来でも言われ続けると思うんだよね。『東京五輪で金? ああ、あの実力選手がこぞって辞退した大会ね』。こんなふうに言ってそう」、
「もう既に五輪ではなくなっている。こんな種目が続出したら、五輪をする意味がないではないか。何のためにやるのか。改めて答えてほしい」などのコメントが。
コロナが収束していない中、五輪に出場することに葛藤を覚えるのは当然だろう。出場を辞退した国、アスリートの意向も尊重しなければいけない。(梅宮昌宗)