一方、「飛ぶ」ではなく「跳ぶ(ジャンプする)」魚は結構たくさんいます。
河口付近を歩いていると、結構大きい魚が、水面から大きくジャンプしているのを見たことがあると思います。それらはボラであることが多いと思います。ボラがなぜ跳ぶのかは、詳しくはわかっていませんが、体についた寄生虫を落とすためとも言われています。
他にも、イワシなどもカツオやマグロなどに追われて海面に追い詰められると、バシャバシャと海面上にジャンプして逃げようとします。そして海面上にはそうしたイワシを狙う海鳥たちが集まってきています。
トビウオと同じ絶体絶命の状況ですね。
そして漁師さんや釣り人たちは、そうした「鳥山」や「ナブラ」ので下には、マグロなどの群れがいることを知っているので、漁船や釣り船が集まってきて、つかの間のお祭り騒ぎが繰り広げられます。
くら寿司では、全国の110以上の漁港との直接取引を行っていることから、タイミングによっては、トビウオやシイラ、ボラなどの珍しい魚のお寿司を提供している時もあります。
マグロやサーモン、ブリなど、くら寿司自慢の定番メニューだけでなく、たまには、こうしたレアなメニューもいかがでしょうか?意外なおいしさに、クセになるかもしれませんよ。
ちなみに筆者は、ボラのお寿司のプリプリ感が好きで、メニューにある時には必ず食べています。
○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長
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