彼女のモノやリビングで勉強をする次男のモノでカウンターがパンパン/ビフォー
彼女のモノやリビングで勉強をする次男のモノでカウンターがパンパン/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

【写真】彼女のモノはほぼ処分…見違えるほどキレイになったafterはこちら

case.37  1人でがんばりすぎない家族のチームができた

夫(単身赴任)+子ども2人/専業主婦

「今の家のままで死ねますか?」

 そう質問されたら、なんと答えるでしょうか。多くの人は、そんなことを考えたこともないと驚かれるかもしれません。

 今回ご紹介する女性は、夫が単身赴任中で中学生と小学生の男の子の母親。「家庭力アッププロジェクト®」の説明会で聞いた冒頭の質問が、本気で片づけようと決めたきっかけになったと話してくれました。

 家の中のあらゆるモノを把握しているのは、自分だけ。自分がいなくなったら、残された家族は暮らしていけないかもしれない。そもそも家にある大量のモノをどうすればいいのかわからないと途方に暮れるだろう。そう考えたのです。

 プロジェクトに参加する前、彼女は自分の実家を片づけていました。両親から自分のモノだけでもと言われたものの、結局は家のほとんどを彼女が片づけることに。一人っ子で頑張り屋さんの彼女は、なんでも自分が全部やらないといけないと思い込んでいました。

 実家の片づけが一区切りついたところで自分の家を見回すと、全部必要なモノだと思っていたのに実はいらないモノがたくさんありそうだと気づきます。きれいにしたいなと思って片づけの情報を調べているうちに、「家庭力アッププロジェクト®」の存在を知りました。

「ヒントだけでももらおうと参加を決めましたが、今振り返るといろいろなタイミングが重なった時期で、これを逃すと大変なことになっていたと思います」

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人生どうなるかわからない