「チームが勝てなかったのが悔しいのは本心。見た目や言動など、マイペースに見えて誤解されやすいがチームのことを常に考えている。若手に助言し、時には苦言も呈する。昨年は(自身が)結果を出したこともあり、オフからやる気に満ちていた。今の腑抜けのような状態が信じられない」(日本ハム関係者)

 今季は成績的な低迷以外でも、悪い意味で話題となってしまっている。4月7日のソフトバンク戦では三振後にバットを叩き割ったことが問題となった。さらにベンチ裏で転倒して右目周辺に青アザまで作る始末。5月17日には栗山英樹監督の就任以来10年目で初めて怪我以外でのニ軍落ちを経験。一軍復帰後の6月8日の試合(阪神戦)では急性腰痛を発症し、2度目の戦線離脱となった。全治3週間とのことだったが、報道によると、まだ復帰のメドは立っていないようだ。

「チーム、個人の現状にストレスが溜まっていた。キャンプでは選手層が薄いことに危機感を抱いていた。自分が結果を出さなければ勝てないと感じて必要以上の重圧もあったのだろう。満足できる打撃ができずイライラが爆発した感じ。責任感が強い男なので必要以上に背負い過ぎて疲れてしまった。こんなんじゃ勝てない、と投げやりになっているようにも見える」(日本ハム担当記者)

 日本ハムは2010年代の初めから中盤にかけてはパ・リーグで中心的な存在だった。多くのシーズンで優勝争いに加わり日本一にもなった。ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)を育てあげるなど、球界を代表する選手が多く所属する球団だった。しかしここ数年は下位に低迷し、ドラフト上位の有望株も育たない。チームが浮上する見通しがが立たない中で、モチベーションを保つのは難しいだろう。

「気持ちが切れてしまっているのは間違いない。しかし一部報道のような移籍の可能性は低い。プロ入りから育て守ってくれた球団に対しての思い入れが強いのは有名。グラウンド外でもある程度の自由があり、好きなように振る舞える。仮に他球団に移ったとしたら今以上に気持ちが入らない。他球団が獲得するにはリスクしかない」(在京球団編成担当)

暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今
次のページ
モチベーション次第で復活か