料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「青唐辛子のピリ辛味噌」。
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毎年夏になると長野県安曇野市に住む友人から、とれたての青唐辛子が届きます。目が覚めるくらい辛みが強いけれど香りが良く、うまみもあって。辛味噌にしてみたら、ごはんが進んでわが家の定番になりました。
青唐辛子は縦半分に切り、スプーンで種を取り除いてみじん切りにします。ここでちょっと注意が。唐辛子を触った手で目や顔を触るとヒリヒリする場合があるのでお気をつけください。
みじん切りにした野菜は、ごま油でしんなりするまで中火で炒めます。味噌と酒を加えるときは一気に入れず、少しずつ入れたほうが混ざりやすいです。焦げないように火加減は少し弱めましょう。甘めがお好みなら、味噌は白味噌を使ってもいいですよ。
砂糖とみりんを加えたら、最後は強火で手早く混ぜながら水分を飛ばし、とろみがついたら完成です。密封瓶に入れて冷蔵庫で保存すれば、数カ月は楽しめます。肉炒めの調味料に使ったり、冷や奴に添えてどうぞ。
(構成/沖村かなみ)
■青唐辛子のピリ辛味噌
【材料】(作りやすい分量) 青唐辛子約10本、A(大葉5枚、細ネギ20g、しょうが20g)、味噌100g、酒大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ2、ごま油大さじ1
【作り方】(1)青唐辛子を縦半分に切り、スプーンで種を取り除いてみじん切りにする。Aもみじん切りにする。(2)小鍋にごま油を入れて中火にかける。(1)を入れ、全体がしんなりとするまで炒める。(3)少し火を弱めて味噌と酒を少しずつ加えながらよく練り合わせる。砂糖とみりんを加えてよく混ぜ合わせる。(4)照りが出てきたら強火で1分ほど混ぜて水分を飛ばして火を止め、器に盛り付ける。
【ワンポイントアドバイス】青唐辛子の種はスプーンで取り除く。辛みが好みなら種を少し残しても良い。最後は強火で手早くかき混ぜて水分を飛ばし、ねっとりとした状態に仕上げる。
※週刊朝日 2021年7月9日号