6月13日『RIZIN.28』(東京ドーム)では朝倉未来がクレベル・コイケの三角絞めに失神する衝撃の一本負けを喫した。昨年11月、RIZIN初代フェザー級王者決定戦でも斎藤裕に敗れた未来だが、この時は判定負け。判定の是非を巡って議論も起こり、強さのイメージが損なわれることはさほどなかった。
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しかし今回は言い訳のきかない完敗。斎藤がクレベルとのタイトルマッチに同意するなど地殻変動を見せるRIZINフェザー級は、秋からのグランプリ開催もアナウンスされている。先んじてグランプリが始まり、盛り上がりを見せるバンタム級同様、フェザー級も内外の強豪が揃っている。
まず『RIZIN.28』に先立つ5月30日、パンクラスで王座防衛を果たしたのがISAO。2008年のデビューから13年、常に第一線で活躍しており(12年にはパンクラスライト級王座を獲得し、後のフェザー級と合わせ2階級制覇)、2016年9月には斎藤裕との5Rの熱戦を制し勝利している(判定2-1)。
打撃・テイクダウン・寝技といずれも高いレベルでこなすオールラウンダーで、かつ5Rを運動量を落とさず戦い抜く体力と精神力は特筆され、所属するNEVERQUITの安藤晃司代表(第3代Legend FCライト級王者)も「国内フェザー級最強はISAO」と自信を見せる。
5月の防衛戦では元UFCファイター堀江圭功を降して上がってきた中島太一を迎撃。ここでも打倒極が回転する戦いをノンストップで5Rやり抜き、50-45、49-46、49-46とペースを渡さず判定勝ち。YouTubeも行わず自己アピールに長けたタイプではないが、高度なMMA=戦いで魅せることができるファイターだ。
斎藤裕に敗れ、わずか40日後の大晦日に復帰戦を行った未来だが、その相手となったのが前DEEP王者の弥益ドミネーター聡志。その弥益をダウンを奪い合うシーソーゲームから、長所であるスタミナを生かしたグラウンドワークで降したのが牛久絢太郎だ。