エンゼルスの大谷翔平選手 (c)朝日新聞社
エンゼルスの大谷翔平選手 (c)朝日新聞社
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 7月6日(現地時間:以下同)、エンゼルスの大谷翔平が再び週間MVPに選ばれた。6月28日から7月4日までの間、大谷は打者として6試合に出場し、6本塁打、8打点、1盗塁の成績を残した。

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 大谷は6月に自身3度の週間MVPと月間MVPを受賞したばかり。さらに6日のボストン・レッドソックス戦に「2番・投手」で先発した大谷は、今季最長タイの7回5安打2失点の好投をみせ、今季4勝目を挙げた。大谷は、開幕前の予想を遥かに上回る成績で今季前半戦を終えようとしている。

 そして7月13日(日本時間14日)にはオールスター戦がコロラド州・デンバーで開催される。ファン投票による「指名打者」部門で1位を獲得した大谷は、7月4日に発表された出場投手(先発、リリーフ含む)を決める選手間及びMLB機構による投票でも選出され、メジャー史上初となる投打でのダブル選出が決定した。

 大谷のオールスター戦での投打同時出場を望む声は、ファン投票期間中からすでに多く聞かれており、エンゼルスの指揮官ジョー・マドン監督も、6月中旬には「彼ができるのであれば異議はない」と前向きなコメントを出し、その可能性を示唆していた。

 その後の6月28日には、今年のオールスター戦でア・リーグを指揮するタンパベイ・レイズのケビン・キャッシュ監督も、大谷の投打同時起用の意向があることを明かした。もちろん、「マドン監督とエンゼルスの方針、そして大谷本人がどうしたいかだと思う」と述べ、エンゼルスと大谷自身の決断を尊重する旨を同時に示していた。

 ファンの期待が大きく膨らむ中、7月5日、奇しくも大谷の誕生日でもあるこの日、ついにその答えが出た。

 エンゼルスのマドン監督は、本拠地でのレッドソックス戦前の会見で、レイズのキャッシュ監督との間で話し合いを持ち大谷がオールスター戦で投げることが決まった、と明言した。このマドン監督の言葉は、MLB公式メディア『MLB.com』をはじめ、『ESPN』、『ヤフースポーツ』、さらには東海岸のメディア『ワシントン・ポスト』でも取り上げられ、一瞬で全米中を駆け巡った。

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