放送作家の鈴木おさむさん
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 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、YouTuberの今後の立ち位置について。

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 何かとYouTuberのスキャンダル的なことがメディアで取り上げられることが増えましたね。最近だと31人宴会が大きかったですが。このあとは「31」と略して書きます。サーテイーワンと読むとアイス屋になってしまうので、「さんいち」と呼んでください。どうでもいいことですが。

 31に対して。正直、僕の意見からすると、テレビをメインで活躍している芸能人とYouTuberではビジネスモデルが違います。

 芸能人はテレビに出てお金を貰う。だからテレビ局にクレームを入れられた人や、スポンサーが好きではない人を使わないのは仕方ない事です。例えば、あの31が芸能人の宴会だったとして、同じくらい炎上したら、その宴会に出ていた人たちをテレビ局は好んでは使わないかもしれない。ですが、YouTuberは違います。どれだけ世間が炎上しようが、自分達のチャンネルを見てくれている人が見たいと思えばいいわけです。だから、テレビで活躍している芸能人とは違うわけですね。その中で「俺は悪いと思ってないっすから」と言う人が出てきたとしても、そういうスタイルに憧れる人も絶対にいるわけだし、そういうビジネスモデルもあると思うのです。

 ただ、そんなYouTuberの中でも、種類があるなと思っていて。UUUMという会社に所属しているYouTuberも何人か参加していましたね。UUUMは上場企業です。

 ですから、所属のYouTuberが何か事件を起こした場合、株価に影響が出ることは0ではないわけです。そこを考えると、そういう会社と契約しているという意識は必要なんだと思います。自分の行動で会社に迷惑をかけてしまうという。「そんなこと考えないのがYouTuberだろ!」と言う人がいるのだとしたら、そもそもその会社と契約するのはどうなのかと僕は思ってしまいます。ただ、UUUM自体が上場企業であろうが「うちは、そういうの一切気にしないので、自由にやってください。それがYouTuberです」と振り切ったコメントを出したら、それはそれでまたすごいとは思うのですが、なかなかのギャンブルだとは思います。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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