いずれにせよ、今回の31がメディアで騒がれ、結果、注目を浴びてしまった。PV数も上がったんではないかと思います。そうなると、今後、よりYouTuberも芸能人以上にいろいろと狙われる存在になるかもしれない。

 31前と31後で、一つ線が引かれるような気がします。だからこそ、モラルが問われる。モラルを守ってその中で遊ぶYouTuber。モラルなんて壊すんだよ!というYouTuber。テレビがコンプライアンスというものに縛られ、表現できる土地が狭くなってしまったのも事実。土地が狭くなった分、そこを深く掘ってきたのがテレビバラエティー。

 これからYouTuberに対して、テレビがそうだったように、コンプライアンスを求める人たちも増えてくるはず。さあ、それに対して、YouTuberやネットディアがどう答えを出していくのか?

 楽しみなところでもあり、戦い続けて結果を出す人も決して減らないでほしいと思う。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。毎週金曜更新のバブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」と毎週水曜更新のラブホラー漫画「お化けと風鈴」の原作を担当し、自身のインスタグラムで公開中。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。作演出を手掛ける舞台「もしも命が描けたら」が8/12~22東京芸術劇場プレイハウス、9/3~5兵庫芸術文化センター阪急中ホール、9/10~12穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホールにて上演。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?