「単にモデルナとの交渉で揺さぶられて、後手を踏んだだけのことです。契約上のこともありますが、4月上旬での段階でワクチン確保が失敗したと公表したら菅政権が持たない。公表せずとも4月の衆参の補選、再選挙では3連敗しました。結局、公表は都議選にまでずれ込んだ。そして都議選でも事実上、惨敗しました」

 冒頭の閣僚経験者はこう嘆く。

「西村氏の乱に、河野氏のワクチン発言で自民党は信頼を失うばかりだ。それを証拠に菅政権の支持率はどこも30%台と低空飛行になっている。衆院の任期は10月まであるが、それまで菅政権は持つのかと党内はザワついている」
(AERAdot.取材班、今西憲之)