もちろん、お買い得品が続出する「楽天スーパーセール」や有利にポイントが貯まる「お買い物マラソン」といったチャンスを見逃さないのも基本。アマゾンのサイトでは「アマゾンクーポン」付きの商品だけを絞り込んだり、タイムセールや「ヤスイイね半額ストア」の情報をチェックするのもいい。

■2~3割も安くなる

 12月1日まで年1回の「アマゾンブラックフライデー」も開催されている。楽天にもブラックフライデーはあるが、アマゾンは値下げの本気度が高い。

「日用品や飲料、加工食品を商品名で検索し、他の出品者との価格比較をちゃんとやることが大事。送料まで含めてシビアに見比べると、2~3割も安くなることは珍しくありません」

 楽天市場内では「楽天24」「楽天24ドリンク館」など楽天24関連の店が安心。楽天24とは「ケンコーコム楽天市場店」などの4店舗が2022年2月にブランド統合されたものだ。取扱商品別で、4店舗に分かれる。

「楽天24の表面価格は最安水準ではありませんが、まとめ買いに適用されるクーポンによって、実質的にすごくおトクになるパターンが多いんです」

 ネット通販ならではの落とし穴としては、送料。油断していると“偽りのお買い得品”を選んでしまいかねない。

「特にアマゾンの軒先を借りて販売するマーケットプレイス出品者は要注意で、商品自体は低価格を提示しながら割高な送料を設定するケースがあります。最終決済時に必ず送料込みの合計金額を確認してください」

 賢いネットショッピングのために日頃できることがある。

「消耗品や子ども用のお菓子などをアマゾンの『ほしい物リスト』や楽天の『お気に入り』に登録しておけば、セールなどまとめ買いのチャンスで思い出すきっかけに。プリンターのインクカートリッジやボタン電池、LED電球なども登録しておけば、いちいち品番を確認する手間もなくなります」

(金融ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

AERA 2022年12月5日号より抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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