AERA 2022年12月5日号より(イラスト 北構まゆ)
AERA 2022年12月5日号より(イラスト 北構まゆ)
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 物価高が家計を直撃し、生活が苦しくなっている。特に食料品の値上がりに悩まされている人も多いだろう。どのように節約すれば、食費を抑えられるのか。カギはアマゾン楽天の賢い使い方にある。2022年12月5日号の記事を紹介する。

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 駅近のスーパーAより隣町のスーパーBのほうが米は安い、などの経験は誰もがしているだろう。リアル店舗より出店のハードルが低いネット通販では、より価格の開きが出やすい。ネット上で最安の品を効率よく探し出せれば、インフレが直撃している食費や日用品にかけるお金をかなり抑えられる。

 激安情報に関して超早耳の猛者から教えを乞うことにした。値上げにあらがう「日本初のお買い物キュレーター」を自称するゲッキーさんだ。この18年間、本当に安いモノばかり紹介するサイト「激安★超特価商店街」をほぼ毎日更新し、ツイッターでも速報を流している。

「お買い得品探しのとっておきのワザは、アマゾンや楽天のランキング情報チェック。『炭酸飲料 アマゾン(または楽天)ランキング』などで検索してみてください。売れ行きからリアルタイムに生成されるランキングは、まさにお買い得品の『集合知』だと思います」

■米はキロ300円以下

 アマゾンでは「食品・飲料・お酒」というカテゴリーの売れ筋ランキングが有用。ゲッキーさんは最新の動向を察知するために「順位急上昇」のランキングも頻繁に見る。楽天市場ではリアルタイムランキングの「総合」や「食品」、「米」のランキングをモニタリングしていると激安品に遭遇しやすい。

「楽天市場の場合、お米は特定地域向けに20~30%オフのクーポンが発行されることがあるので、そのタイミングで買えばおトク。1キロ当たり300円以下が激安なお米の目安です」

 激安品探しと言えば“ワケあり”“在庫処分”といったキーワードで検索する人も多そうだが、ゲッキーさんは「効率が悪いかも」と否定的だった。

「そういうキーワードは店側も強く意識してアピールしているので、検索すると膨大な数がヒットしてしまいます。その中から選りすぐるのは大変な作業。非効率的ですよね」

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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