とはいえ、まだ2種目あるので、しっかりと気持ちを切り替えて、残りの種目も、予選のレベルが高いなというのも感じたので。いま自分が泳いだところで、チームメートも予選がすごくハイレベルだと分かったと思うので、そういうところで失敗しないように、ほかの日本のチーム、トビウオジャパンのみんなもコマを進めるように、自分の失敗を反面教師にしてもらいたいし、自分自身も気持ちを切り替えて残り2種目も頑張りたいなと思います。

――最後は前に行かれているのはわかっていた?

 がんばってんなって。自分は追いかけなくていいやと思っていて。残るだろうなと思ったけど。とはいえ、300(メートル)までは、まあまあいい感じで泳げていたつもりだったので、残念です。

―余力は残っていた?

 余力は全然ありました。今のこの感じで終わっていると、ラストの自由形はあと2秒上がりますし、ブレ(平泳ぎ)も2秒ぐらい。バッタ(バタフライ)は0・3秒ぐらい上げて、バック(背泳ぎ)も0・5以上は上げたかったので、5秒ぐらい。4分4秒台までどこまで伸びるか挑戦したかったので……。うーん、ちょっともう1回泳ぎたいですね。

――タッチしたあとは?

 (4分)10秒5だったので、やっちゃったかなって。8番かなと思ったんですけど、そんな甘くなくて9番でした。プールの自分のコースで見ていました。

――いつ予選落ちを知った?

 プールの中で、自分のコースで見ていました。8(位まで)バッと流れたときに下に(名前が)なかったので。ああ、やっちゃったって。

――自分が考えていたよりは?

 最後の自由形より、平泳ぎがもう少し速く泳いでおきたかった。全体的に200(メートル)まではすごくよかったですし。うーん、勝負の世界、難しいですね。率直に決勝でもう一回泳ぎたいというのはあります。

――平泳ぎ終わったときは1秒以上の差があった。

 フリー(自由形)は流していたんで。

――400個人メドレーのレベルを上げて、それにライバルも必死だった。

 そうですね。やっぱり決勝にコマをすすめて、世界のライバルたちと決勝で全力で戦いたかった。その機会が1回減っちゃったので、2バタ(200メートルバタフライ)、2個メ(200メートル個人メドレー)で4個メ(400メートル個人メドレー)を泳がない分、決勝の分の体力は余っているので気持ち切り替えて1個1個いきたい。

 ほんと調子よかっただけに、油断はしていなかったけど、読み間違えたというのはありますね。

――ここから勢いに乗っていきたいと話していたが。

 調子は悪くないですし、すごく予選からも気持ちよく泳げて、最初の200(メートル)のまわりとかも速いので、ここから距離半分になってスピードレースになってくるので。間違いなくスピードは前より出ていると思うので、自分がやるべきことをしっかりとやって決勝のところで1種目1種目、4個メで全力で泳いでいる姿を応援している方々に見せられていないので。残りの2種目でそういう姿を見せたいなと思います。

(編集部・深澤友紀)

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