7月17日、2年ぶりに開かれたカンヌ国際映画祭で、黒人初の審査委員長を務めたスパイク・リー監督。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。
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ド派手なメガネに、キテレツな帽子……って、米国のテリー伊藤さんかと思ったよ。とくに、カンヌ国際映画祭の審査委員長を務め終えたこの日の気合はすごいよね。普段から全身ピンクのスーツにピンクの靴とか、ひたすら派手な格好で自分アピールを欠かさない。この日は一見普通のスーツコーデに、半身だけ強烈なアートをプリント、そこにスポーツテイストのスニーカーを合わせるといった工夫も。
大物監督っていうと、貸衣装みたいな、よくあるタキシード姿で出てくる人も多いけどさ。この人の場合どれだけ成功しても、個性をファッションで演出しようとがんばってるよね。
ただし、だ。個性派推しのあたしからアドバイス。アレもコレもってケーキの盛り付けみたいな足し算もいいけど、派手さがエスカレートすると、飽きられるのも早いのよ。そろそろ引き算のファッションにもトライしてみては? 意外にむずかしいんだな、これが。
■評価は……?
4DON! 「がんばってる彼にエールです」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2021年8月6日号