あとは国際大会でより重要になるFW陣がどうなるか。2019年のU-17W杯出場組の若月大和(スイス/FCシオン)、唐山翔自(G大阪)と、同年のU-20W杯に飛び級で出場した斉藤光毅(ベルギー/ロンメルSK)がどこまで成長できるか。そして彼ら以上に進化してもらいたいのが、2001年8月4日生まれの櫻川ソロモン(千葉)だ。何といっても190センチ91キロというサイズ、ナイジェリア人の父譲りの強靭なフィジカルが魅力。彼がベルギー代表のルカク級に育てば、日本代表も“次の次元”に進むことができる。

 そして忘れてはならないのが、スペインで武者修行中の中井卓大(レアルマドリード・フベニールB)である。2003年10月23日生まれ。9歳でレアルの下部組織に入団して以降、“ピピ”の愛称とともに順調にステップアップを果たし、昨年はトップチームの練習メンバーにも選ばれるなど現地メディアでも将来を嘱望されるMFとして取り上げられている。あと3年。様々なバックグラウンドを持つ国際色豊かな日本代表になる可能性が高いが、その中で数年前からネット上で騒がれてきた“バルサ育ち”の久保と“レアル育ち”の中井が、リアル“翼くん&岬くん”のゴールデンコンビとして、パリ舞台で「夢の共演」を果たすことになるかも知れない。