東京五輪の女子ゴルフ競技は、4日から7日まで4日間の72ホールストロークプレーで争われる。112年ぶりに正式種目として復活した前回のリオデジャネイロ五輪では、韓国の朴仁妃が通算16アンダーで2位のリディア・コ(ニュージーランド)を振り切り金メダルに輝いた。
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日本代表は米ツアーを主戦場にする野村敏京が、通算9アンダーをマークし4位タイと健闘。銅メダルまであと一歩に迫り、もう一人の大山志保は通算8オーバー42位に終わったが、それぞれが国を代表する大舞台で貴重な経験を積んだことだろう。
五輪競技復活から2度目の開催となる東京五輪には、日本から畑岡奈紗と稲見萌寧が出場し金メダルを目指す。男子は新型コロナウイルス検査で陽性となり欠場を余儀なくされた選手や、ダスティン・ジョンソン(米)のようにツアーを優先するため来日を見送ったものもいるが、女子は資格のあるプレーヤーがこぞって参加予定。真の世界一を決めるに相応しい大会となりそうだ。
世界ランキング9位で五輪に臨む畑岡は、先月11日まで開催されていたマラソンクラシックで米ツアー4勝目を挙げた他、6月の全米女子オープンでは、優勝した笹生優花とともにプレーオフを戦い2位。250ヤードを超える飛距離と安定したショットとパットを武器に、ハイレベルなプレーを続けている。
大会前には畑岡の声がけで男子代表の松山英樹、星野陸也と舞台となる霞ヶ関カンツリー倶楽部での練習ラウンドが実現。五輪でなければあり得ない豪華ラウンドを共にし、男子プロのアプローチのテクニックなどをしっかりチェックした。
畑岡は茨城県出身。1999年生まれの22歳で、昨今女子ゴルフ界の中心にいる「黄金世代」の一人だ。霞ヶ関CCはジュニア時代から親しんだコースで、大会用に大規模改修されたとはいえ、海外選手に比べれば圧倒的な地の利がある。アドバンテージを生かして、世代の代表として快挙達成なるか注目したい。