そもそも、五輪の選手に対してあぁだこうだ言ってはいけない。今回の東京五輪に関しては開催するか、しないかで大いにモメた。いろいろな意見が出た。開催反対、賛成の矛先をオリンピック選手に向けて責めることは簡単なわけですよね。だけど、もう開催しちゃってんだから、その中で闘っている選手たちを責めるのは話が違う。そこは違うだろ。“応援しろ”とまでは言わないけれども、東京五輪を見たくないヤツは見なければいい。五輪自体が嫌な人は選手への攻撃ではなくて黙っていなさい!

 発言する自由はもちろんあるけれども、声を上げるというのは自分がどこの誰かを言って言うものなの。もちろん声を上げるのは何も悪いことではない。声を上げるということはそれだけの覚悟を持ってやるのよ。書き込みに覚悟はあるのか? 

 僕は14年前の深夜ラジオでの後輩とのやりとりをを蒸し返しかえされましたが、面白半分でそれをやってくる意味はなんだ? 僕が小山田圭吾氏辞任に対して発言をして、ブーメラン食らったと言われているんだけど、蒸し返された過去のラジオの内容は小山田氏の話を全く違うと言えば違うんですよ。

 過去に可愛がっていた後輩芸人に対してやっていたことを面白おかしく書かれてしまうと、その記事だけ読んだ人が前後関係を知らずに、そのまま記事を信じてしまう。それをまた面白がって取り上げるメディアがいる。それを読んだ人が、また、そこだけ信じる……。1回信じると、これ本当なのかなって調べることをしない。だから出された時点でこっちからすると名誉棄損レベル。

 その流れを信じてしまう人がたくさんいる。もちろんおかしいと理解している人もいる。こういう商売していると、ものすごく名誉棄損なんだけど。いちいち訴えたりせずに、ABEMATV「カンニング竹山の土曜TheNight」でも番組の冒頭で丁寧に説明して、先週のこのコラムでも説明したけど、まだわかってくれていない人がいますよね。僕も後輩芸人も誤解されていてちょっと困っています。

 面白半分で取り上げる記事が連鎖していくのは、閲覧数を上げたいため。記事を読んでいる人は、閲覧数を上げたいためだとわかっていないで、前後関係を知らないで信じてしまっている人もいる。そういう風に誹謗中傷をビジネスに利用する人もいて、利用しているのを気が付かない人もいる、そして、誹謗中傷されて傷つく人がいる……全てはSNSに振り回されていますよね。全く、なんなんだ!

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。オンラインサロン「竹山報道局」は、4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録。カンニング竹山とCalmeraによるユニット・タケヤマカルメラが「ヘイ・ユウ・ブルース」のカバーを披露。「ヘイ・ユウ・ブルース ~許せ、友よ~」はこちらから→https://calmera.lnk.to/hyb

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