スポーツ好きの大物芸能人という点では、元SMAPの中居正広を高く評価する声が上がった。
中居といえば、長年TBSの五輪キャスターを務めていたものの、東京五輪ではその座を同局の安住紳一郎アナに譲る形となった。その代わり、同局が中継した野球の準々決勝、日本-米国戦にスペシャルゲストとして出演した。
「中居さんは大の野球好きとして知られ、これまで何度も野球関連の番組のMCなども務めてきました。今回のスペシャルゲストとしての出演では不必要に出しゃばったり、知識をひけらかすことなく、出場選手を褒めたたえたり、気遣ったりするスタンスに終始していました。まだトーナメントの途中段階という状況もあったのでしょうが、必要以上に興奮せず、インタビューでも出場選手への敬意が感じられる穏やかなやりとりは、見ていて心地よかったです」(前出のスポーツ紙デスク)
また、元プロテニス選手の松岡修造さんやシドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん、柔道女子の五輪金メダリストの松本薫さんなど、元アスリートのキャスターの活躍も目立った。そんな中で、前評判以上に存在感を放ったのが元サッカー日本代表でテレビ朝日のキャスターを務めた内田篤人さんだ。
「サッカーの予選リーグの日本対メキシコ戦の試合後には、インタビュアーとして当初予定になかった森保一監督から話を聞いたり、吉田麻也、相馬勇紀、久保建英、遠藤航など有力選手に立て続けにインタビューし、貴重なコメントを引き出していました。限られた時間の中で質問も的確だっただけでなく、相馬選手への取材時には、『僕、彼に“ドラミちゃん”ってあだ名をつけたことがあって……』というクスッと笑えるエピソードも披露するなど“緩急”も抜群でした。もともとアスリートとしての実績、ルックスとも申し分なかったうえ、今回、トーク力の高さも改めて明らかになったことで、今後ますます活躍の場が広がりそうです」(前出の民放テレビ局の編成担当)