思うような結果が出せない苛立ちも原因の一端にあったかもしれない。今季は開幕から打撃不振が続き、39試合に出場して打率.193、4本塁打、13打点。たまっていたストレスが爆発した時もあった。4月7日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で5回の三振後にベンチでバットをたたき割ると、ベンチ裏で転倒。

 翌日に負傷した右目付近を紫色に大きく腫らした姿でグラウンドに現れた。その後も打撃の状態が上向かず4番を剥奪される。5月16日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で体調不良を理由に欠場すると、翌17日に登録抹消。2週間以上のファーム調整を経て、6月4日に再昇格したが、復帰4戦目で早くも戦線離脱する。8日の阪神戦(札幌ドーム)で3回に内野ゴロを打って一塁へ全力疾走した際に、急性腰痛により倒れ込んだ。9日に再び登録抹消され、リハビリを経て後半戦での巻き返しを誓ったが、自身の愚行でそのチャンスを手放した。

 昨季は自己最多の31本塁打をマークし、108打点で3度目の打点王を獲得するなど、球界を代表する主砲として活躍してきた。日本ハムには中田に代わる4番がいないのが現状だが、今回の一件で信頼を大きく失った。

 SNS、ネット上では、辛らつなコメントが目立つ。

「具体的にどういう暴力があったか明記すべき。この際だから、この間の目が腫れた件も明らかにして欲しい。本当に問題児というより、ただのヤンキーだ。他の選手の尻に蹴りを入れてるシーンも過去に問題になってたし、今年中に契約解除すべき。他で獲得する球団もいないだろう。本来なら逮捕から解雇処分でもおかしくない」

「いやーこれはいけない…今年はとことん悪いことが積み重なってますね。まあ全て中田選手の素行や性格によるものですが。応援はしていたが、これはもうプロ野球人生厳しいでしょうね」

 打撃不振と暴行トラブルは切り離さなければいけない問題だ。子供たちを含めて野球ファンに対する影響力もある。中田は今、何を思うだろうか。(梅宮昌宗)

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