「パンチ力と小技に長けた松本剛、身長192センチの長身から最速152キロの直球が魅力の上原健太、セットアッパー、抑えとして経験豊富の秋吉亮は他球団も調査しています。上原は今季1軍登板なしですが、身体能力は球界屈指。トレードは考えづらいかもしれませんが、松本と秋吉は可能性があると思います」(同前)

 松本はプロ10年目の28歳。17年に115試合出場で打率.274、5本塁打、33打点、21犠打とレギュラーをつかみかけたが、その後は巨人からトレードで加入した大田泰示に右翼の定位置を奪われ、今季は故障で伸び悩んでいた浅間大基が活躍。

 万波中正、五十幡亮汰と若手も台頭し、西武から木村が加入したことでさらに立場が厳しくなった。今季は13試合出場で打率.067、0本塁打、0打点。開幕1軍入りしたが、4月25日にファーム降格して以降は1軍からお呼びの声がかかっていない。二塁も守れることから起用法の幅が広く、貧打で悩むチームにとっては魅力的な選手だろう。

 秋吉は右サイドの変則的なフォームで威力十分の直球、スライダー、シンカーを操る。ヤクルト在籍時の15年に74試合、16年に70試合といずれもリーグ最多登板で鉄腕ぶりに定評があった。日本ハムに移籍後も19年に25セーブと守護神として活躍したが、昨年は33試合登板で1勝2敗12セーブ4ホールド、防御率6.37と痛打を浴びる場面が目立ち、守護神から降格。今季は開幕2軍スタートで、1軍に昇格したのは6月11日だった。前半戦を終えて6試合登板にとどまっている。

 松本、秋吉を含めて実力がありながら出場機会に恵まれていない選手は各球団にいる。今後のトレードの動向が注目される。(梅宮昌宗)

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