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新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、日本テレビは今年も「24時間テレビ44想い~世界は、きっと変わる。」を21日、22日に放送する。昨年に続き「FNS27時間テレビ」の放送を見送ったフジテレビとは対照的に、日テレの小杉善信社長は「今年もどんな形であろうが必ずやる」と会見で明言していた。
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とはいえ、感染者、重症者がともに過去最高を更新する「感染爆発」を起こしているなかで、日テレが「24時間テレビ」を放送することには、テレビ関係者からも疑問の声が上がる。
「無観客とはいえ、放送当日は両国国技館に500人以上のスタッフが参集し、中継も含めた日本全国規模で考えれば、2千人近いスタッフが参加するようです。いわば、番組によって人流を作り、3密を誘発しかねない。はたして、チャリティーの精神だけで、番組放送を強行してもいいものかどうか。万が一、クラスターが発生すれば、チャリティーどころか、感染者の医療費だけで莫大な金額を国が負担するという“矛盾”もはらんでいます」
実際に、日テレの制作陣が最も警戒しているのは、スタッフだけでなく、番組出演者への感染だという。今年はメインパーソナリティーがKing & Prince(平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、岸優太、神宮寺勇太)、チャリティーパーソナリティーが女優の菅野美穂、サポーターにタレントの徳光和夫とお笑い芸人のチョコレートプラネットなどの人気どころが出演する。
「他にも、アーティストや人気芸人らが入れ代わり立ち代わり登場し、歌や踊りを披露します。出演者は本番直前までマスクはしますが、本番は外します。特に芸人は声を張るので飛沫が飛ぶ。だからといってディレクターは『声をを小さく』なんて指示はできません。一応アクリル板は置いてありますが、どこまで効果があるかは未知数です」(制作スタッフ)
そうしたなか、日テレは“最悪の事態”も想定して準備を進めているという。仮にスタッフから出演者への感染が発覚した場合、番組途中でも放送を中止することを視野にいれているというのだ。