だから、この企画の収録、実はけっこう大変。毎回ディレクターさんから、「今日は歌ネタ企画です」って言われるんだけど、ボクの歌いたい楽曲は基本歌わせてもらえない。希望をいくら伝えても、「あ、歌う曲はもうこちらで決めてます」って言われて、どんどん勝手に進んでいく。

「『Pretender』って、ボク、サビくらいしか、わかんないですよ?」って伝えても、「前奏聴いたらきっと他の部分も思い出しますよ」って言われちゃう。

 練習時間も、基本的にはないし、一発録りだから、結局、いつもメロディに合うように、ボクが勝手にアレンジして歌っているんだ。だから、途中で変なラップみたいになっちゃったりすることもよくある。だって、知らない歌なんだから仕方ないでしょ?

 あの動画を見た人の中には、ボクがわざと変なアレンジを入れているって思って、怒ってる人もけっこういるんだけど、違うんだ。知らない歌を、歌わされているだけなの!

 ボクは元々アイドルを目指していたから、歌の企画は、ボイトレとかして、ちゃんとやりたいのに。すごい複雑だよ…。
 
 でも、再生回数がのびたことは、素直に良かったとは思ってる。それに、再生回数がのびたのは、ボクのアレンジが、実は良かったんじゃないかって、プラスに考えたりもしている。元々のアレンジよりも良いんじゃない?って、勝手に満足感に浸っていたりもするよ(笑)。

 まあでも、全体的には、まだまだ再生回数は安定していないから、いつスタッフさんから「もうやめましょう」って言われるのかなと、けっこうビクビクしてたりもする。でも、意外とここのスタッフさんが音を上げないから、それにも驚いている。もうどっちが音を上げるかの勝負だね(笑)。

 ちなみに、ボクから、「やめる」っていうつもりはまったくない。ボクから「やめる」なんて言ったら、なんか世間から「負けた」みたいなレッテルをはられそうで嫌だ。もし、やめることになったとしても、あくまでもスタッフさんが言うから仕方なくやめたんですっていうスタンスをとっていたいからね。だから、ボクは、「クロちゃんねる」が続くかぎりは、シンプルにがんばるだけ!

 ここ最近の動画は、これまであまりやってこなかったコラボ企画を中心にやっている。極楽とんぼの山さん(山本圭壱)、コロコロチキチキペッパース、ロンドンブーツの淳さん(田村淳)とのコラボはほんとうに楽しかったし、とても貴重な時間だった。どのコラボも、YouTubeだからこそ、実現した企画だよね。今後は、こういうコラボ企画もどんどんやっていきたいなって思ってる。

 そろそろ次は、ギャルグラビアアイドルともコラボしてみたいな。グラビアアイドルの橋本梨菜ちゃんや、eggモデルのまぁみちゃんも良いなー。けど、やっぱり、ボクは、みちょぱがいい。みちょぱはYouTubeをやっていないから、コラボにはならないけど、ぜひ、「クロちゃんねる」に出てほしい。YouTubeがよく分からないって言うんなら、ボクが手取り足取り教えてあげるしん!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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