YouTubeにおけるインフルエンサーの頂点とも呼べるのが、ヒカキンさんです。彼は登録者数や再生回数、動画のクオリティーや活動年数など多くの点でYouTubeの王者とも呼べる地位を築きましたが、特に素晴らしいのはインフルエンサーとしての自覚です。多くのYouTuberが、人気になる過程で炎上やスキャンダルや問題発言などのトラブルを起こします。一方、ヒカキン氏は炎上しません。おそらく彼は自分の影響力を理解し、影響力に責任を持つインフルエンサーとしての自覚があるからです。「視聴者がどう思うのか」を、「自分がどう思うのか」よりも優先できる人は、どのジャンルでも結果を出します。どんなに人気が出ても、その優先順位を崩さないことは、長く活躍する上で非常に大切です。
ヒカキンさんは、チャンネル登録者数1000万人間近の段階で、以前から計画していた動画1本に1000万円をかけるお祝い計画を中止し、その1000万円をコロナ禍で奮闘する医療従事者の方々へ寄付することを発表しました。ヒカキンさんとDaiGoさんとの大きな違いは、自分の言動が人々にどう思われるかを最優先にして発信したかどうかです。インフルエンサーとして正しいのは紛れもなくヒカキンさんです。
影響力には責任が伴います。インフルエンサーは、表に出て発信する際は、これを自覚して行動すべきです。自分の発信は、良くも悪くも受け手の思想や行動に影響を与えます。間違った情報を拡散すると多大な迷惑がかかりますし、場合によっては命の危険も起こります。できる限り良い影響を世の中に与えようとする姿勢は大切です。