言葉に関しては、プレゼント企画で登録者や再生回数を増やしたチャンネルが複数登場した際には、「プレゼント」というワードが入っている動画は視聴者に表示されにくくなったこともありました。アメリカで銃乱射事件が起きたときには、戦車や銃が登場するおもちゃの動画が削除されました。このように、YouTubeは時勢に合わせてガイドラインを強化したり見直して動画を精査しています。

 これらのチェックは、全て人間がしている訳ではなく、AI、つまり機械による判定が存在します。そのため健全な動画だとしても、例えば料理動画で魚を捌くシーンで血が映ることがグロテスクなシーンと認識されたり、ベージュの服を着ていた演者が裸だと認識されたり、節分の豆まきが暴力的なコンテンツと認識されるなどの誤作動も起こりました。これらは機械学習により日々修正されています。AIの画像認識や音声認識、タイトルやコメントのキーワード等で動画のチェックが常にされているのです。さらに人間によるチェックも行われています。

 YouTuberと聞いて、「迷惑をかける人」「注目を浴びるためにおかしなことをする人」「悪ふざけをする集団」というイメージを抱く方もいるかもしれませんが、長期的に活躍するためには健全なコンテンツを真面目にアップロードする必要があります。YouTubeは、YouTuberのイメージを毀損する行為を非常に嫌います。影響力が大きいYouTuberが問われる倫理は、芸能人に近いと捉えて良いと思います。今YouTubeをしている人も、今後しようと思っている人も、想定しているよりも健全な動画を制作するように意識すべきです。

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