ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のヌヌヌちゃんです。
【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット
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本名「ヌヌヌ」、通称「ヌー」。わが家のおばあちゃんシーズー犬です。
ペットショップで売れ残っていた少し太めの女の子。それがヌーです。彼女が家にやって来て、一時はヨーキー4匹と合わせて5匹の大世帯となりました。
この子は名前のせいかヌーッとした性格で、何事にも動じず、わが道を行くタイプです。
10年以上がたったある日、脱走劇がおきました。散歩の途中、ウンチの後始末をしようとした瞬間にリードが緩み、ヌーが一目散に走り去ってしまいました。
呼べど叫べど振り向くこともなく、家とは反対方向へ。車が行き交う表通りの真ん中でようやく立ち止まり、それからこちらを向いて、「遅いよ」とでも言いたげな顔をしました。
一緒に暮らしたヨーキーが、1匹を残し14歳前後で相次いで旅立つと、ヌーも老いが目立つようになりました。
目が見えなくなったのか、ドンと壁にぶつかったり、道の側溝に転げ落ちそうになったりしました。しかし、数カ月が過ぎたころにはそういうこともなくなりました。獣医さんによると、白内障で左目は見えてないそうですが、なんとかなっています。
ご飯と散歩以外には関心を示さず、寝てばかりのヌー。ご飯の前には「くれ、くれ」と騒ぐし、散歩では、特に帰り道はリードを引っ張るように歩きます。
ただし、道はよくわかっていないようで、間違った方向に行こうとすることがよくあります。
そんな毎日を過ごすうち、ヌーはついに今年満17歳を迎えました。わが家の犬の最年長記録更新です。(東京都杉並区/73歳/自営)
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※週刊朝日 2022年12月2日号