プロ野球も残り40試合を切り、優勝争いがここから本格化する。セ・リーグは阪神の勢いがなくなり、ヤクルトが台頭。巨人を中心に3球団の争いがおもしろくなってきた。ここからは勝てる試合をしっかり拾えるか。その意味では救援投手の出来が大切になってくる。
パ・リーグはどうだろう。王者のソフトバンクは、主力の年齢が高くなり、1年間通じてハイパフォーマンスを発揮することが難しくなっている。ここぞというここから1カ月で勝負強さを発揮できるか、がカギだろう。若手が力を出してきたオリックス、ロッテに、先発陣がコンディションを整えてくれば楽天も絡む。
セ、パともに3球団以上が優勝争いするようなシーズンはなかなかない。最後の最後まで、各球団が色を出して、盛り上げてもらいたい。
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2021年9月17日号