──野党共闘で戦う上で不安材料はないのでしょうか。
共闘を成功させるには、「対等平等」「相互尊重」が大事だと考えています。今年4月に広島、北海道、長野で行われた国政選挙でも、8月の横浜市長選でも、勝利を勝ち取ったことは大きな成果ですが、「対等平等」「相互尊重」は今後の課題となりました。衆院選は、この二つの基本姿勢をしっかり踏まえてこそ、一番力ある共闘になるし、成功すると考えています。
■6年の積み重ねで楽観
──対等平等でもなく相互尊重もされていなかったら、共闘はやめるのでしょうか。
そう単純なものじゃありません。ただ、本当に力を出すには「対等平等」「相互尊重」はどうしても必要だということです。
──ますます野党共闘への本気度を感じます。
報道ではよく野党共闘はうまくいっていないとか、他の野党には「共産党アレルギー」があるなどと書かれています。
しかし私は、大局的には楽観しています。なぜかといえば、この6年間、国政でも地方でも一緒に戦ってきた積み重ねがあるからです。私も立憲民主党の候補者を応援したことがありますし、逆に、立憲民主党などの議員の方々がわが党の選挙応援に駆けつけてくれることもありました。それを通して、日本中に「友人」ができたという思いがあります。
──枝野代表との信頼関係は。
私は信頼感を持っています。
──楽観と言うと、菅義偉首相も「楽観主義」だと批判されてきました。
菅さんのような根拠のない楽観主義ではありません(笑)。6年間やってきた、根拠のある楽観主義です。衆院選までさまざまな困難もあるかもしれません。だけど、必ず乗り越えることができると信じています。
(構成/編集部・野村昌二)
※AERA 2021年9月13日号より抜粋