勝利の喜びより、今後の不安の方が上回ったサポーターが多かったのではないだろうか。カタールW杯アジア最終予選で、日本は中国とカタール・ドーハで現地時間7日に対戦し、前半40分に右サイドを突破したMF伊東純也のクロスに反応したFW大迫勇也がゴールを決め、1―0で初勝利を挙げた。2日の初戦でオマーン代表と対戦し、終了間際に決勝点を献上して0-1で敗戦。一つも負けが許されない戦いが続く中、白星をつかんだのは大きい。ただ課題は山積している。
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スポーツ紙のサッカー担当記者はこう分析する。
「大迫は得点を決めましたが、持ち味のポストプレーでボールが収まらない場面が目立ち、シュートの精度も低かった。初戦もスタメンでフル出場しましたが体にキレが感じられなかったので、良い動き出しを見せていたFW古橋亨梧やFWオナイウ阿道を起用する選択肢があったと思います。攻撃は伊東とMF久保建英の個人技で局面打開する以外見せ場がなく、サイドからのクロスの精度も低かった。攻撃の引き出しが少なく、選手交代も機能しているとは言い難い。森保監督の限界を感じました。10月はサウジアラビア戦、オーストラリア戦と強豪との戦いが続きますが、正直この状態のままでは勝てません」
報道によると、日本サッカー協会の田嶋幸三会長がメディアのオンライン取材に応じ、森保監督について質問が及ぶと、「采配についていろいろ言うのは簡単なことだが、選手の疲労や練習に取り組む姿勢など、森保監督が一番分かっていた上で使っている。私はそれを信じていかなければいけない。彼を信じてバックアップして、W杯予選を突破してもらえるようにしたい。それを引きずり下ろそうとする人がいるかもしれないが、では誰に代わったら確実に勝てる人がいるのか。そんな簡単なことではない」と更迭を否定。全面的に信頼していることを強調したという。
だが、SNS、ネット上の反応は芳しくない。