山内:今テレビで売れている先輩も、やっぱりネタがすごい。メディアの出演が増えても、ネタがちゃんと面白いというのは必要だと思いますね。
――今回のライブでは、会場の舞台装置やデジタル技術を駆使した特殊なネタを披露するほか、オンライン配信でも「スワイプビデオ」という新システムを導入する。会場には10台以上のカメラを設置、視聴者は画面をスワイプして自由に視点を切り替えられるというのだ。
山内:ミュージシャンがライブをするような会場で、透過スクリーンなんかも使えるんですよ。「こいつら何してんねん!」ってツッコミたくなるくらい、最新の技術を取り入れたネタを考えているので、そこは期待してもらいたいですね。もう、面白いを超えて「最新やな……」っていう感想しか出てこない。
濱家:だめや! 面白くないと!
■2人の喋りを楽しむ
山内:いや、最新か、最新じゃないかです。お客さんも「わはは!」じゃなくて「あっ、最新だ」ってなると思います。
濱家:いや……(笑)。配信も、固定カメラでベタッとした映像を流すだけなのは、ちょっと嫌だなっていうのがあって。できることはないかといろいろな人に相談したら「こういう(スワイプ)システムがあるよ」と教えてもらって、「やろう!」となりました。
山内:「最前列だったらこう見えるんだ」とか、逆に「舞台の袖からはこんなところまで見えちゃうんだ」とか、実際にライブ会場にいるような雰囲気を味わってもらいたいですね。
濱家:会場の客席にいても絶対に見られないような、変な場所にカメラがあったりもするんです。舞台の後ろとか、真上とか。
山内:「私は絶対天井から見たいんです!」っていう人もいるでしょうからね。
濱家:おらんおらん! そういう普段は見られない部分をのぞき見できる楽しさはあると思います。
――コンビ結成から今年で丸17年。先輩芸人の小籔千豊から「最初に見たときからずっと面白い」と称賛される2人だが、最近は、ネタづくりも漫才のスタイルも「より素に近い感じ」に変化してきた。