今の片桐にいたるまで、スクショの枚数もずいぶん溜まったのではないだろうか。

「そうなんです(笑)。ここをわかってくれたんだ! っていう感想とかすごくうれしくて。スクショが増えるたび、自信がついてくる気がします」

 美術系の大学出身、漫画を描くことも大好きで、「メンズノンノ」でモデル体験記の漫画を不定期連載もしている。

「『少年ジャンプ』が本当に大好きで、漫画家さんに対する憧れ、ジャンプ編集部に対する憧れもずっとあったんです」

 メンズノンノモデルをやりながら、少年ジャンプに漫画を持ちこんだ経験もある。西部劇的な街を舞台に、巨大なモンスターと戦うSFアクションだったという。

「さすがにそれは全然引っ掛からなくて(笑)。3回目ぐらいに持ちこんだときに、『君、背も高いんだから、モデルでもやったら?』と言われて、『実はやってるんです』って(笑)。それだったら、ストーリー漫画ではなく、実体験を活かしたものを描いてみたらと、いろいろ教えていただきました」

「表現欲」のようなものがすごく強いと感じると、自己分析する。

「モデル、演技、漫画、それから大学の課題で建築模型を作ったり、プラモデルを作るのも好きだったり。とにかくいろんな形で『表現』することで、発散しているんでしょうね。プラモデルも、飾るポーズを決めたりするときにはストーリーが自分の頭の中で広がっていますし、その世界に入り込むという意味では、すべて共通したものがあるような気がします」

 俳優として、今後もいろんな役に挑戦してみたいと語る。

「刑事役という夢がひとつかなったので、お医者さんだったり、あるいは時代劇だったり、いろいろな経験をしていきたい。『憑依型』と言われるような、作品を見ている方に、そういう人なのかと思わせることができるようなお芝居ができるようになったらいいなぁって思います」

 スクショの枚数、膨大な量になりそうだ。

(本誌・太田サトル)

*週刊朝日オンライン限定記事

##プロフィール

なかがわ・だいすけ/1998年、東京都生まれ。「第31回 集英社 メンズノンノモデル オーディション」グランプリ。俳優として、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)、「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)など多数出演。現在、「ボイスII 110緊急指令室」(日本テレビ系)出演中。11月には「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(NHK総合)にレギュラー出演。

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