
本誌は「自民党総裁選」に関するアンケートを実施。誰に新首相になってもらいたいのか、期待する点や注文は何か。AERA 2021年10月4日号は「次の首相は誰だ」特集。
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次の日本のトップになってほしいのは誰か──。
自民党総裁を選ぶことは事実上、日本の首相を選ぶことにもなる。自民党員ならずとも誰が総裁になるのか気になるところだ。そこで本誌は9月14~18日、オンラインアンケートを実施。165件の回答を得た。
14日時点で立候補を表明または検討していた5人のうち、ズバリ「だれに首相になってほしいか」を聞いたところ、トップは河野太郎行政改革担当相(58)だった。
「無駄撲滅」に心血を注ぐ合理主義者として知られる河野氏。そんな「河野推し」の理由は、「改革を一番してくれそうな人物。若手を採用したフレッシュな組閣を期待したい」(46歳、会社員女性)、「古い自民党を壊してくれそう」(55歳、会社員男性)といった、若さや行動力、世代交代を期待する声が大きかった。
次に支持を集めたのは高市早苗前総務相(60)。「中国に対する毅然(きぜん)とした態度」(46歳、会社役員男性)や「日本の歴史や文化に対する深い理解がある」(40代、主婦)とする意見が目立った。一方、「首相になってほしくない人」を尋ねた項目ではトップだった。「アベノミクスを継承してほしくない」(41歳、主婦)など、政治信条が安倍晋三前首相に近いとされる点が敬遠されたようだ。
岸田文雄前政務調査会長(64)、石破茂元幹事長(64)、野田聖子幹事長代行(61)の3氏は支持がほぼ横並びだった。岸田氏には「自民党の保守本流を受け継ぐ候補者は岸田氏しかいない」(61歳、公務員男性)。野田氏には「マイノリティーや困窮した立場の人に寄り添える可能性が高そう。子どもや次世代のことを考えてくれるかもしれない。ガチガチな保守ではない」(53歳、フリーランス女性)といった声が集まった。