AERA 2021年10月4日号より
AERA 2021年10月4日号より

 新首相に期待することを一つ選んでもらったところ、「政策・理念」「国民への説明能力」「政治倫理・清潔さ」に回答が集中した。「政策・理念」を選んだという女子学生(21)は「重要なのは政策の中身だから」として、こう答えた。

「正直、性別とか人柄とかリーダーシップとかはどうでもいい。見てくれを気にして人気取りに走るよりも、堅実に政策を進めて国民の生活をより良くすることに全力を尽くしてほしい」

 ほかにも、「先進国の中で一人負けの経済をなんとか立て直してほしい」(28歳、会社員男性)、「成長戦略や少子化対策をしっかりとしてほしい」(52歳、団体職員男性)、「一部の人の利益ではなく、国民に向けた政策が必要」(56歳、会社員男性)などの声が上がった。

 また、「国民への説明能力」や「政治倫理・清潔さ」に対する意見も相次いだ。「今のような無茶苦茶な政治が、日本の衰退を象徴している。なんとかしてほしい」(59歳、会社員男性)、「理解してもらえるかどうかは別として、政治家は自分のやるべきことを、国民に話すべき役割がある」(68歳、自営業男性)。

 新しい首相には、真摯(しんし)に耳を傾けてもらいたい。(編集部・野村昌二)

AERA 2021年10月4日号

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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