コロナ禍で発給制限されたビザが取れ次第、夫婦で移住します。おそらく年内には行けるかと。現地でも、夫婦でやっているYouTube配信をして、いずれは2人で新たなビジネスをするのが夢です。ずっと先になるかもしれませんが、僕が主体的にリードて、一歩ずつ、一緒に歩んでいこうと思います。

妻 キノケイコ[48]キッチンスタジオ「ジュイエ」主宰

きの・けいこ◆1973年、静岡県出身。女子栄養短期大学卒業後、辻調フランス料理専門学校の日本校とフランス校で学び、現地一つ星レストランで研修。帰国後、都内料理教室に勤務し2000年に独立。のべ千人以上に料理指導する

 私は、人といるときの沈黙が苦手で、無理してでも盛り上げてドッと疲れる、ということがありがちで……。夫とは初デートのときから沈黙が苦にならなかったんです。彼のゆったりとした人柄のおかげか、肩の力を抜け、リラックスできました。今や、彼のほうがよくしゃべるかも。たまにするケンカもコミュニケーションの一つで、本音をしっかり言える相手がいて幸せだなぁ、と感じます。

 彼からマレーシアへの移住計画を聞いたとき、特に反対することはなく、すんなり賛成できました。料理研修でフランスに1年いたなど、海外生活の経験があるだけではなく、料理教室を始めて20年がたち、自分なりにやり切った感があるタイミングだったからだと思います。

 移住後も、料理関連で何かするつもりです。さしずめマレーシア系ユーチューバーになって、日本にはない食材やメニューを紹介しまくろうかと! こんなふうに新しい夢を見させてくれる夫には、本当に感謝しかありません。

(構成・茅島奈緒深)

AERA 2021年10月4日号

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