料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「サンマのブルスケッタ」。
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サンマが出回るようになりました。塩焼きにするのもいいですが、鰻のように蒲焼き風にしてパンにのせるとコレが意外と合うんです。
サンマはお店で三枚おろしにしてもらうと楽ですよ。身を半分に切り、塩と黒胡椒を振って、片栗粉を付けます。私はいつも粉と一緒にポリ袋に入れ、ササッと振ってまぶします。
フライパンで両面をカリッと焼いたら、タレを作ります。油っぽくなるので、あらかじめフライパンに残ったサンマの油を拭き取ってから、調味料を入れるようにしてください。そこに焼いたサンマを入れ、両面にタレを絡めれば蒲焼きの完成です。そのままご飯にのせてタレをかければ、サンマ丼になります。
パンにのせるとき、バターを塗っておくのがポイント。野菜と一緒に挟んでサンドイッチにしてもいいですよ。タレに黒酢を使っているからさっぱりとして、白髪ネギの薬味もきいています。休日のランチに、ビールと一緒にいかがでしょうか?
(構成/沖村かなみ)
■サンマのブルスケッタ
【材料】(2人分) サンマ1尾、塩・黒胡椒各少々、片栗粉大さじ1、サラダ油大さじ1、A(黒酢大さじ2、砂糖大さじ2、醤油大さじ1、水大さじ1)、バター少々、グリーンリーフ・白ネギ・パン各適量
【作り方】(1)サンマは三枚おろしにして半分に切り、両面に塩、黒胡椒を振り、片栗粉をまぶす。(2)フライパンにサラダ油を熱し、サンマの両面にこんがりと焼き色を付ける。ペーパーに取り出し、余分な油を取る。(3)フライパンに残った油を拭き取り、Aを合わせてフライパンに入れて火にかけ、(2)を入れて両面にタレを絡める。(4)パンにバターを塗り、グリーンリーフと(3)をのせ、白ネギを刻んで添える。
【ワンポイントアドバイス】ポリ袋に片栗粉とサンマを入れ、袋を振ると簡単に粉をまぶすことができる。調味料を入れたら焼いたサンマを入れ、裏返しながら両面にタレを絡める。
※週刊朝日 2021年10月8日号