同じやりとりを4セット繰り返すことにも意味がある。2セット目では問題を出し、フィードバックを取り入れて改善するというPDCAサイクルについて教え、意識させる。3セット目では、問題の出し方を「オープンクエスチョン」(「なぜ?」「どうして?」など、答えが簡単に決まらないタイプの質問)に絞る。
「ここで、論理的な表現の大切さを生徒は学ぶのです」
4セット目は、1~3セット目の自分と比較をさせる。そうすることで、自分の成長を実感でき、自分に自信が持てるようになるという。
「日々起こることに対して自分で疑問を持ち、自分で答えていくこと、つまり自問自答が『脳を動かす』ということ。それが私の最後のメッセージになります」
昨年度から「サバイバル」を使った授業をはじめて、柳沢先生は「いろいろな授業をつくってきたけれど、これはうまくいった、満足度の高い授業です」と手ごたえを感じている。
(ジュニア編集部・福井洋平)