
岸田「すいません、ちょっと申し訳ない、もう1回お願いします」
記者「常設の機関としてあるものなのか」
岸田「ごめんなさい、新しい資本主義を実現するのは一朝一夕に実現できるものではありません……」
政府関係者によると、岸田首相は会見前からの緊張した様子だったという。
「プロンプターの使い方に慣れていない姿が新鮮ではありました」(同)
政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう評価する。
「政策の内容に関しては、具体策までには踏み込まず、総花的で物足りなさを感じたが、記者の質問に対しては、菅首相のように質問に答えないという場面はなかった。正面から答えている印象ですね。人の話を聞いているという点で、岸田さんらしい内容だったと思います」
菅首相との違いを印象付けた岸田首相だが、眞子さまに関する質問には答えなかった。
岸田首相は記者会見で、10月14日に衆議院を解散し、19日公示、31日に総選挙を行うという選挙日程を発表した。これに関して記者が「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いている時期に実施したいと考えたのか。また、眞子さまがご結婚される26日に公示日が重ならないようにという配慮があったのか」と質問した。これに対して岸田首相はこう回答した。
「これから本格的にコロナ対策、あるいは経済対策を進めていかなければいけない。その際に、まずは国民の皆さんに岸田に任せていいのかどうか、しっかりとご確認いただき、国民の皆さんの意思、思いをしっかり背景に、思い切ってコロナ対策、そして経済対策を行うことができないか、という思いから日程を決めさせていただいた」
「国民の皆さんに貴重なご判断をいただくわけですから、コロナの状況も当然、念頭に置いて、国民の皆さんに選挙に向けてしっかりとした思いを表明していただける環境は大事であると思います」
眞子さまの影響については触れなかった形だ。なぜスルーしたのか。官邸関係者はこう語る。