林:ジム通い、週に何回ぐらいから始めたんですか。
武田:鍛え始めたころは結果がわかりやすいので、「もっと、もっと」という気持ちになって、02~05年ごろは1日おきにハーフマラソンを走ってました。走らない日はベンチプレスとボクシングのジムに通って。
林:体形、どのぐらいで変わっていくんですか。
武田:これは何のエビデンス(根拠)もないですけれど、筋トレ界では「3」の数字で体が変わるなんて言われていて、ヘトヘトになるぐらい運動すると、3日目に「あれ?」という小さな変化があって、次は3週間ぐらいでまた少し変化があって、次、3カ月ぐらいすると体形がかなりスッとしたことに気づくんだとか。その次が3年目。僕の実感では、そこからはあまり変化がわからないですね。だから「最近、体を鍛えてますね」みたいなことを言われても、「実はもう20年近くこの体形なんですけどね」と思っていたりします(笑)。
林:食べるものも変えたんですか。
武田:いえ、それはまったく変えてないんです。
林:ジャンクフードも召し上がったりするんですか。
武田:むしろ好きなほうです。なにかで読んだのですが、人間にとって楽しいものって「太るもの」か「違法なもの」なんですって。
林:きょうも私、出かける前に芋けんぴ食べてきちゃいましたよ(笑)。知り合いから段ボールいっぱいに送られてきて。
武田:段ボールでですか? そんな罪な……(笑)。ストイックな生活をしている、と思われがちですが、僕も芋けんぴの魅力に勝てる気はしませんね。
林:それを聞いて、ちょっと安心しました(笑)。今後のことをお尋ねしますが、これからもミュージカルをガンガンやっていきたいな、と思われているんですか。
武田:先ほども話に出てきましたが、今回「オリバー!」で、イギリスのエリザベス女王から「サー」の称号を受けたサー・キャメロン・マッキントッシュさんの作品に初めて参加させていただいたことが、僕にとってはすごく大きい出来事で。地球の裏側で出会った人に「何の仕事してるの?」と聞かれて、「役者やってます」と言えるかどうかの分岐点にいると思うんです。でも、だからといって今後ミュージカルだけをやっていくというわけではありません。