「仕事に対する姿勢もしっかりしています。6月公開の映画『女たち』で共演した主演の篠原ゆき子から飲みに誘われたそうなんですが、映画では倉科は篠原に心を閉ざす役で、『篠原さんすごくいい人だから、ご飯とか行ったら仲良くなっちゃいそう』と思い、丁寧にお断りしたとラジオで話してました。また6月、WEBマガジンのインタビューで『主演でなければ』というタイプではなく、面白い作品だったら1シーンだけの出演でも喜んで受けると話していました。その一方、そればかりを求めるのは逃げなんじゃないかと思うようにもなり、真ん中も張っていけるようにならないといけないと意気込んでいました」(前出の編集者)
■年齢にキャラが追いついてきた
倉科といえば、一昔前まで男性人気が先行しており、「あざとい女優」というレッテルが貼られていた時期もある。最近はどうなのか。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。
「2~3年前までは、女性のアンチも多かったように思います。とくに2018年に俳優の竹野内豊との破局が報じられた頃がピークでした。当時、バラエティー番組などでも活躍していましたが『計算高い』『チャラチャラしすぎ』という声がありました。今、30代半ばにさしかかり、彼女のキャラクターに年齢が追いついてきたのでしょう。あまりそういう声も聞かなくなりました。『anan』の“腕ブラ”も女性たちから『自然体な感じがしてキレイ』と好評です。倉科の場合、肝が据わったかっこいい一面も徐々に知られてきているので、より女性からの支持が高まっているのかもかもしれません」
ドラマウオッチャーの中村裕一氏は彼女の魅力と今後をこう語る。
「昨年放送されたドラマ『ルパンの娘』では、視聴者に正体を明かさないまま塚本高史とともに声だけの出演を続け、第8話になって2人そろってサプライズ出演しネットを大いに沸かせました。シリーズものとして根強い人気を誇る『刑事7人』にはシーズン1からレギュラー出演し、東山紀之や吉田鋼太郎といったクセのあるメンバーの中でも存在感を発揮しています。紅一点的なポジションの役どころが似合うイメージですが、たとえば2時間サスペンスやミステリードラマの主人公などを演じたら、かなり映えるのではないでしょうか。役に対しても真摯な姿勢がうかがえますし、本人は海外進出についても口にしているので、ワールドワイドな活躍も視野に入れつつ、息の長い活躍を続けて欲しいですね」
女性からも憧れられる存在となれば、30代でのブレークもありそうだ。(丸山ひろし)