それでも、特に若手政治家の間では、与野党問わず、ネット投票の導入に積極的な議員が一定数存在するという。
「生まれたときからITが身近だったデジタルネイティブ世代が、数%ですが、やっと政界に入り始めました。そうした若い政治家たちは、与野党の垣根を越えて『ネット投票のように、良いものはすぐやったほうがいい』という感覚の人が多い。政界の意思決定権者にはデジタルに精通している人がきわめて少ないが、民主主義をアップデートしていくことは、国民にとって良いことだと信じていますので、今後もデジタル改革を推進していきます」(同)
ネット投票の実現には、技術はさることながら人の心を変えることが肝心のようだ。(桜井恒二)
※週刊朝日 2021年10月22日号